2012年02月25日 (土)板垣伴信氏 インタビュー
Valhalla Game Studiosの板垣伴信氏がGameInformerのインタビューに応じ、現在開発中のDevil’s Thirdを始め、様々なトピックについて語っています。
▼ THQが経営危機に陥っているというニュースが駆け巡っていますが、ValhallaとTHQの関係に変化はありますか?Devil’s Thirdは安全ですか?
板垣伴信: 当然何らかの変化はあるだろうが、何も問題はないよ。今まで通りだ。
▼ Devil’s Thirdの情報は殆ど発表されていませんが、開発状況は?新たな情報やスクリーンショット、動画はいつ頃公開されるんでしょうか?
板垣伴信: 今はまだ時期尚早だと考えている。
▼ 2013年発売ですよね?
板垣伴信: そうだ。
▼ THQと提携して数年経ちますが、欧米のパブリッシャーと日本のパブリッシャーの違いは?
板垣伴信: THQと仕事を始めて2年半になるが、日本にいる時は俺自身がパブリッシャー側だったので、比べることはできないな。状況が全く異なるんだ。俺自身がパブリッシャー側だったから、パブリッシャーの考えは理解している。日本と欧米で最も違うのは、予算だよ。俺はこれまで30作以上のゲームを開発してきたが、Devil’s Thirdの開発費にあと少しだけ上乗せすれば、その30作全てを賄える額になるよ。そこが大きく違う。宣伝費も全く違うし、最大の違いはそこだろう。
▼ 日本市場が苦戦しているのは、日本のパブリッシャーがクリエイティブ・プロセスに十分な投資を行っていないからだと思いますか?
板垣伴信: 困難かどうかというよりも、日本が賄える規模の限界だろう。
▼ 坂口氏、稲船氏、三上氏といった著名な開発者が日本のパブリッシャーを離れ、時には欧米のパブリッシャーと手を組んだのはそれが原因だと思いますか?
板垣伴信: 稲船氏はまだ日本のパブリッシャーと仕事をしているし、坂口氏も同様だ。三上氏はセガやEAと手を組んでいる。欧米のパブリッシャーと仕事をしているのは俺だけだ。彼らが日本のパブリッシャーの下を離れた理由はそれぞれ異なっているから、一般論として話す事はできないが、個別の理由については話せるよ。坂口氏がスクエアを離れたのは映画が失敗したからだ。稲船氏がカプコンを離れたのは、喧嘩をしたからだよ。三上氏がカプコンを離れた理由は漠然としていて、一口では説明できないな。主な理由は、社内で政治的な争いに巻き込まれたことだろう。それで退社を余儀なくされたんだ。
▼ Demon’s SoulsとDark Soulsに顕著ですが、最近は難易度の高いゲームの復興が目立ちます。貴方がNinja Gaidenを発売した8年前には存在しなかった、難易度の高いゲームへの強い欲求があるように思えます。昨今のゲームにおける難易度についてはどう考えていますか?難易度の高いゲームが復活しつつあるのか、それとも変わりはないと?
板垣伴信: 難易度は昔よりかなり下がっているね。10年後、50年後には状況は全く変わっているだろう。ゲームはさらに大きな変化を迎えるはずだ。ファミコンでゲームに慣れ親しんだ世代は、今のゲームは簡単すぎると感じるかもしれないが、それはあくまでその世代だけの考えに過ぎない。今の世代はそれほど簡単だとは感じていない。彼らにはこれが普通なんだ。時代に即したゲーム、今の世代が望むゲームを作ることが重要だ。
▼ Devil’s Thirdの難易度調整には苦労しているんじゃないですか?
板垣伴信: 簡単過ぎず、難し過ぎず、可能な限り多くの人がプレー出来るゲームにしようと努力しているところだ。幅広い難易度に対応するゲームを作ることが望みだよ。
▼ Call of Duty、Battlefield、Rainbow Six、Ghost Reconなど、ミリタリー・シューターというジャンルは込み合っていますが、Devil’s Thirdの特徴はどんなものになるんでしょうか?
板垣伴信: よりフィジカルなゲームになるだろう。君が挙げたゲームは、銃を使ったアクションがメインだ。近接戦闘は出来があまり良くない。見栄えも悪いしね。
▼ BattlefieldやCall of Dutyの開発陣のように、リアリズムを追求するために軍事コンサルタントを招いたりはしていないんですか?
板垣伴信: 日本軍に友人がいるから、彼らの話を聞いているよ。当然日本では銃を撃つことはできないから、私自身が体験することは不可能だが、知識は豊富だしアメリカにも友人が大勢いる。友人の一人は傭兵なんだ。
▼ 銃のデザインにはどんなアプローチを?渡米した際に射撃場に赴いて様々な銃器の違いを体験したりしていますか?それとも、銃のリアリズムに関してはあまりこだわっていない感じですか?
板垣伴信: 射撃経験もないのにシューターを作るというのは変だろう。銃を撃った経験は沢山あるよ。俺にはロス市警にも友人がいて、射撃場に連れて行ってくれるんだ。良い場所だよ(笑)。
